背広着た家畜

適当に喋ります。暇ぐらいは潰せるはず。

逃げたら負け?

 「逃げるな!逃げたら負けだぞ!」

 「そんな弱い人間でいいのか!」

 「逃げたら成長できないぞ」

 

 はい、以上わたしの嫌いな言葉達でした。これらの戯言を逃げたい人たちに向かって、馬鹿の一つ覚えみたいに白目剥きながら垂れ流す人いますよね。

 逃げたら負けなんですか?弱いんですか?わたしはそうは思いません。逃げたいなら逃げる。苦痛なものや耐えがたい環境から逃げるのって人として普通の行動だと思いませんか?

 

 「いやいや、そこで逃げずに頑張るからこそ成長できるんじゃん〜」

 

 なるほどね。そうかもしれません。ただそうではない人も確実にいます。なにが言いたいかって、早い話が、さも一般論かのような常識であるかのような顔をして、万人に当てはまる事だと思わないでほしい、ということ。

 耐えがたい状況やのっぴきならない環境に身を置いていて、命を投げ出す選択をする者もいるんですよ。これは事実なんです。

 もう自分では処理出来ないほどどうしようもなくなって、他人に勇気を出して相談してみたら

「逃げたら負け」

なんて言われたらどうですか?挙げ句の果てに弱いやつ認定までされて。

 あまりに酷いと思いませんか。それに対して「いやいや、おれらの若い時はな〜、、、」なんて反論をする人は言わずもがな論外です。

 

 要するに、客観的な価値観を他者に押し付けることの罪深さや責任を知るべきです。頑張れ!や逃げるな!と鼓舞しているつもりが、相手をさらに追い込む結果となり得ることを自覚するべき。

 

 今逃げたい人。逃げてもいいんですよ。それに勝ち負けなんて絶対的にありません。逃げた先の景色が明るいかなんて分かりません。けど、今いる場所が暗澹と淀んでいることは確実に分かります。ならば、現状を抜け出して、明るい景色を探しに行きませんか?

 その先が暗かったら?また逃げ出せばいいんです。逃げる事は全く悪い事じゃない。弱くないし、負けでもない。

 そんなこと言う人たちには決して見えない、逃げ出した者だけの景色を見たいじゃないですか。